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27 October

勝手に広告


建築学科の学生は世界中の空き地に勝手にプロジェクトを立ち上げてしまう。しかもそこには古代ローマ人が見たら腰を抜かしてしまうような建築ができあがってしまうのだ。創造とは勝手に行うことなのだろう。
「勝手に広告(中村至男+佐藤雅彦)の活動No.6」企業ロゴや商品を“アート”という視点で制作された「勝手に広告」シリーズの展覧会である。商品の魅力(機能)から飛び出してしまったアート化された商品の姿はポップアートとも明らかに異なる新しい魅力を醸し出している。広告デザインにアートという耐久力を与えることはとくに新しい試みではない。そこに佐藤雅彦メソッドを垣間見れるところが感性をくすぐられるところなのだ。
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26 October

great white parkの歩き方その17


「Architecture School」はgreat white parkの公園造成工事完了後いちばん最初に建設された建物、つまり公園内でいちばん歴史のある建築物なのである。当初は公園工事の現場事務所兼管理事務所であった機関がそのまま芸術造形学校へと機能転換された。この学校でレッスンを積み重ね卒業試験に合格したものに「Architect Company」オーディションの権利が与えられる。合格すれば自動的に階級の一番下に位置付けられるが、落ちたものは他のCompanyのオーディションに回る。「AC」の受験資格はその年の「Architecture School」卒業試験合格者に限られるので人生でたった一度のオーディションを経て「AC」に登録されるのだ。
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25 October

八戸ノ里へ


適塾から八戸ノ里の「司馬遼太郎記念館」へと向かった。今回で二度目だ。前回の記憶もはっきりと残っていて、特に、天井スラブにしみ出た竜馬さんの胸像とボランティアの方の熱い語り口がとても印象に残っている。またもしつこいくらに説明を受けるのだろうかと期待していたが意外とあっさりしていて拍子抜けしてしまったくらいだ。前回は母屋の書斎と記念館に目を奪われていたが、今回は書斎に面した庭が特に印象に残っている。際立った演出のない雑木林のような庭にいるとなんとも穏やかな気分になる。そこから書斎を眺めると意外なことがわかったのだ。庭に面した母屋の壁が基礎から庭側へオーバーハングしている、そのため基礎の立上りがまったく見えず宙に浮いているようにみえるのだ。それが庭から書斎が見られることを想定しているかのようなつくりに思えてならなかったからなおのことで、妙に感心してしまった。今度は菜の花の季節に訪れたいものだ。
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20 October

女たちの銀座


ちょっと前まで日経アーキテクチャー誌上で連載されていた「ケンチクくん」主人公ケンチクの上司(女性)の夢が独立して銀座にブティックのような設計事務所を開設するであった(と思う)。
「女たちの銀座 part1 / ハウスオブシセイドウ」銀座に生きる女性たちを主題としたこの写真展は街を身体にたとえるならばまさに血液だ。被写体となった女性たちはだれもが凛としていて見ているこちらも気持ちが引きしまって清々しい気分になる。近頃の銀座は建物ばかりが脚光を浴びてそれが銀座の屋台骨のように思えてならなかったがそうではない、主役は人間なのだ。
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19 October

適塾とヅーフ・ハルマ


「世のために尽くした人の一生ほど、美しいものはない。ここでは、特に美しい生涯を送った人について語りたい。緒方洪庵のことである。この人は、江戸末期に生まれ、医者であった。彼は、名を求めず、利を求めなかった。あふれるほどの実力がありながら、しかも他人のために生き続けた。そういう生涯は、はるかな山河のように美しく思えるのである」司馬遼太郎「洪庵のたいまつ」の冒頭である。この文章をみているとどういうわけか内から力が湧いてくる。
東の「順天堂」、西の「適塾」どちらも幕末に開設された学塾である。蘭医塾として専門的かつ実践的であった順天堂に対し適塾は蘭書の会読が中心であった。その蘭書会読の予習に使用されたのが蘭和辞書「ヅーフ・ハルマ」で小説などにもちらほら登場する自分にとっては気になる存在であった。大阪北浜のオフィス街に現在も適塾はある(もちろん佐倉の順天堂もある)。奥行きが深い町家建築になぜか古代ローマの都市住宅に通じるものを感じていた。幕末から明治にかけての要人たちがしのぎを削った塾生大部屋は通りと中庭に挟まれた二階に位置し、その隣にヅーフ部屋がある。“適塾とヅーフ・ハルマ”いつかは見てやろうじゃないかと思っていたからそれだけでもう満足であった。
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